家庭教師は、とてもやりがいのあるアルバイトです。
自分の指導ひとつで、お子さんの人生がガラッと変わってしまうこともあるため、「どうやって教えればわかってもらえるかな?」なんていろいろ考えてしまいますよね。
家庭教師の教え方は、小学生、中学生、高校生など年齢によって指導法を使い分けるのがベスト。
特に小学生は、まだまだ遊びたい盛りなので、「勉強!勉強!」と詰め込みすぎないのもポイントです。
ひとりの人間の将来をあずかる、家庭教師のアルバイト。
では小学生向けの勉強の教え方や、授業内容について詳しくご紹介します!
小学生への勉強の教え方の基本
少しずつ成長しているといえど、まだまだ外で遊びたいのが小学生。
カリキュラムの消化だけにこだわらず、まずは勉強を好きになってもらえるように、そしてあなた自身にも興味をもってもらえるよう工夫するのがコツです。
コミュニケーションを大事にする
学生時代、「あの先生はなんだか苦手だから授業がゆううつだな」なんて思った経験はありませんか? 反対に、「あの先生は好きだから授業が楽しみ」と感じた経験もあるのではないでしょうか。
勉強を好きになってもらうには、先生との信頼関係が不可欠です。
家庭教師のバイトをするなら、「先生」はあなた。
まずは一人の人間として興味を持ってもらえるよう、子どもとのコミュニケーションを図りましょう。
わかりやすい教え方はもちろん大事ですが、多少笑いをはさめるような息抜きの時間も大切です。「やるとき」と「やらないとき」のメリハリをつけて、休憩時間には世間話で笑い合えるような関係を築けると良いですね。
子どもは、純粋で素直です。信頼関係ができてきたら、「家庭教師の先生にほめられたいからその日までがんばる!」と自主的に勉強をしてくれる子も少なくありませんよ。
丁寧に、なんどでも繰り返し教える
私たちは「知っている」ことでも、子どもにとっては「知らない」こと。
「このくらいわかるでしょ」など、子どもの能力を真っ向から否定するような言い方は絶対に避けましょう。
以前に教えたことであっても、小学生なら知っていて当然の知識でも、丁寧に何度でも繰り返し教えてください。
同じ問題でつまずいても、はじめてつまずいたかのように接しましょう。「この前も教えたのに!」とひと言言いたくなるお気持ちはわかりますが、否定的な言葉を発すると、「この問題もわからないから聞きたいけど、また怒られたら……」と子どもがふさぎこむ原因になります。
できなくて、当たり前。
10回言って1回できたらラッキー、くらいの気持ちでゆったり構えていてくださいね。
小テストや復習で学習内容を反復
簡単な問題は解けても、応用問題になると「??」となってしまうお子さんはたくさんいます。
応用問題をこなすために大切なのが、基礎です。
どのレベルまでどれほど理解しているかを把握するためには、こまめな小テストや復習が一番。
少しずつレベルを上げつつも、つまずきそうだったら前の単元に戻り基礎をやり直すなど、徹底して反復をしましょう。
また、間違えた箇所は似たような問題を何度も出題してください。今は理解できても翌週には振り出しに戻っていることも多いので、あえて日を空けた反復もおすすめです。
ぐらぐらした土台はしっかりと踏み固めて、基礎力を十分にやしなってくださいね。
お子さんや保護者の目的を理解する
家庭教師のバイトにあたり、目的の「すり合わせ」は大前提です。
お子さんや保護者は、何を目的に家庭教師を雇いたいと考えたのでしょうか?
中学受験のため? 学校の補習として? それとも勉強の習慣づけのためでしょうか?
ご家庭の目的によって、指導のレベルを変化させる必要があります。
中学受験なら、学校の授業よりも少しレベルを上げて受験対策用の指導をおこないましょう。学校の補習なら、授業の進捗状況を随時確認して、教科書に沿って少し先の単元を予習することを目標に。勉強を習慣づけるためなら、宿題のサポートをメインに考えましょう。
このように、お子さんや保護者が「何を望んであなたを招いたのか」を理解することはとても重要です。勤務前に話し合う機会があるのがベストですが、当日でも遅くはないでしょう。また月日が流れるにつれ、「最初は授業の予習ができればいいと思っていたけれど中学受験を考え始めた」など目的が変化することもあります。
学習の進捗状況も含めて、ご家族と話し合う機会を定期的に設けてみてくださいね。
小学生の家庭教師が担当する教科って?
小学生の家庭教師をするにあたり、5教科すべてを理解している必要があるかというと、そうとは限りません。
小学生の場合、家庭教師に依頼する教科はかたよっていることがほとんどです。
ご家庭の希望にもよるので、勤務開始前によく話し合っておきましょう。
特定の教科のみ
小学生の家庭教師の場合、もっとも多いのが「特定の教科のみ教えてほしい」というケースです。
特に算数の需要が多く、高学年では英語の需要も目立ちます。
2つ以上の教科を組み合わせた指導
「〇と△の教科を教えてほしい」など、2つ以上の教科を組み合わせた指導を依頼されるケースもあります。
ただ、「国語」「算数」「英語」のいずれかで組み合わせることが多く、理科社会の需要は少なめです。
「はじめは算数だけ教えてもらえれば良かったけれど、算数の成績が良くなってきたので今度から英語も教えてほしい」など、学習や成績の状況によって依頼内容が変わることもあるので、ご家庭と相談しながらすすめていきましょう。
まとめ
家庭教師のアルバイトは、お子さんの将来に関わるやりがいのある仕事です。
小学生には、まずは勉強への抵抗をなくすこと、あなたに興味を持ってもらうことを優先して考えましょう。
子どもや保護者の目的を理解したうえで、コミュニケーションを取りながら楽しく学習をすすめてくださいね!